Koyama-Kyugu
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射法八節

射法とは「弓矢を用いて射を行う射術」を表し
弓道の修練における基本法則となっている

弓を射る動作や方法は、古来より「七道」と称し、七節に分けて説明されているが、これに精神面の「五味(目付け・引込み・伸合い・離れ・見込み)」を加えた物が「五味七道」である。

また「支那射法(審・コウ・匀・軽・注)」と呼ばれる「五法」も存在するが、近代では前述「七道」に「残身(心)」を加えた「弓道八節」が基本になっている。 射術は精神面と技術面から成り、これらは終始一環し、淀みなく、遅滞・分離・断絶してはならない。

一節、足踏み(あしぶみ)

両足を60度に開き、両足の親指を結んだ線と的とが一直線になるようにする。的を見ながら、左足を的に向かって半歩踏み開き、次に目を下に移して右足をこれと反対に半歩踏み開く。(武射系)また、的を見たまま右足を左足にひきつけ、扇形に踏み開く方法(礼射系)もある。広さは自己の矢束程度に、両足はしっかりと床面を踏みつけ、膝を軽くしめる。

二節、胴造り(どうづくり)

弦を下に返し、弓を体の正面に立て、矢を番え、弓の本弭を左膝頭におく。右手は腰にとる。足踏みの上に正しく腰を据え、背筋を伸ばし、良い姿勢を作り、呼吸を整え、射の最後まで不動を保つ。これが射の基礎となる

三節、弓構え(ゆみがまえ)

弓構えは「取り懸け」「手の内」「物見」の3つの動きからなる。左右の手を打ち起こせるように整え(取り懸け、手の内)肩から指先までを楽にして大木を抱くようにする。


四節、打起し(うちおこし)

弓構えの位置からそのまま静かに両拳をすくい上げる気持ちで同じ高さに上げる。拳の高さは額の高さよりやや高めがよく、腕と地面は45度位である。肩の力は抜き、矢の水平を保ち、弓は地面と垂直にする。


五節、引分け(ひきわけ)

大三: 左手で弓を押し開き、右肘は打起こしの位置を保ち、右肘を支点として右拳が額から1個分離れた位置(上に1個分、前方に1個分)にくるようにして、弓の力を支える。右手と左手は常に水平にすることを意識する。ここでは力を継続させることが必要である。

引き分: 大三で保持した力を、徐々に強くすることで引き分けにつなげる。右拳は耳の上を通るようにして左拳は的の中心へと向かって押し進め、矢を地面と平行に保ったまま矢が口割れにつくまで左右均等に引き分け、会へとつなげる。

六節、会(かい)

引分けの完了した状態を「会」という。両腕は引き分けと同様の力を出し続ける。左拳は的へと押し続け、右拳は的と反対の方向へ引き続け、矢尺を常に伸ばすような気持ちが重要となる。外見上は大きな動きは見えないが、弓を引く動作の中で最大限の力を必要とする。以上のような左右の押し引きの状態を持続することを「伸合い」という。

七節、離れ(はなれ)

伸合いの状態を継続し、力が頂点に達した所で離す。この時、左拳は的の方へ強く押し出し、右拳は的と反対の方向に思いきりよく真っ直ぐにひらくようにする。胴造りが動かないことが重要である。



八節、残身(心)(ざんしん)

矢の離れたあとの姿勢を「残身(心)」と言う。胴造りが崩れず、大の字になっていることが望ましい。この時、自分の射の反省をする。


みんなの弓道 高栁憲昭 著 より抜粋

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