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小笠原流礼法教室 体験記

美しく見せる動作

生憎の雨にも係らず、今回も熱心な参加者が小笠原礼法教室に出席してくれました。 場所は神田出張所にて、先生は奥山先生と渡邉先生に教わりました。

前回は11日が祝日の為教室は開催されなかったので、今回は1ヶ月振りの礼法教室です。前回同様、立つ、座る、歩く、回る、お辞儀をするなど基本動作を繰り返します。 私が一番難しく感じるのが膝退(しったい)で、これは座った動作になりますが、お客様の前から退く時に爪立ちの座った状態で数歩下がり、十分な距離を取ったらくるりと方向を180度変えて立ち上がり、退出する動作ですが、奥山先生は造作も無く真後ろにくるりと回られるのに、私などよろけながら70度位しか回れず、その後の足の踏み出しに無理が出てくるといった始末です。

何度も耳にしましたが、小笠原礼法の動作は体の無理無駄なく動ける動作で、それは昔の日本人が着物を着て生活していた時の動作が一番美しく見える動作だと言うことです。女性の座り方にしても、右足を出して座れば着物の裾が乱れることも無く、これが男性と同じようにして右足を引いて座れば裾が乱れ、見苦しく感じると言う事です。

お辞儀にも同じように、呼吸に呼応して体が前傾するのと同時に両手をどこにつくのかと言う事で、無理なく美しいお辞儀が出来るのが自然な動作というもののようです。 まだまだ呼吸を意識する事無く動作が自然に出来る域に達するのは時間がかかるようですが、改めて正しく立つ、座る、歩くなどの基本動作が如何に難しいか考えさせられます。体の理に叶った動きをするには、その動作に必要な筋肉がつく事も必要と感じました。

 

今回は雑誌や薄い本をどうお出しするかと言う事を習いました。 物を持つ動きは同じです。女性は右手を物の下で持ち左手を添えます。男性は逆の手で持ちます。そしてお客様の前に数歩置いて座り、本を床に置くと、右手を上部に添えてくるっと回し今度は両手で、指が本にかからないように差し出します。これもご覧になる方への配慮でしょうね。

大勢の会する時、例えば横から座布団に座れない時などどうすればいいのかという話が出ました。先生は其の時は真後ろから膝行で座るとおっしゃいました。その場の状況で無理があれば、この動作にするという応用や、貴人の座り方はこのように、などと教えて頂きました。一つの動作にしても中々奥深い物です。

小笠原流礼法教室体験記
No.155 掛軸の掛け方、収め方
No.154 続・着物の畳み方
No.153 着物の畳み方
No.152 畳紙の扱い方   
No.151 茶菓の出し方
No.150 続・送迎の礼