No.020
弓道を始める年齢について
2002/10

今、小、中学校の週休二日制がスタートしました。さまざまな地域で子供達をどのように受け入れるか試行錯誤しています。

弓道を始める年齢は、発育上中学生が良いとされています。しかし、さまざまなスポーツでは低年齢より始めるのが良いとされ、有名なタイガーウッズは三歳から、国内では柔道の田村亮子など、現在世界的に活躍している人達はほとんど物心ついた頃から始めています。

さて、弓道も低年齢から始められないかと私達は考えました。江戸時代の三十三間堂の通し矢も天下一になるため、幼年から鍛錬したと記述されています。

現代弓道でそれが行われない理由は何でしょうか?受け入れる道場の人的問題もあるでしょうが、一番の問題は道具ではないでしょうか。

実は四半的弓道の弓と軽量の矢を使用して小学生を受け入れ、子供達に礼儀作法が身についたと親達からも喜ばれている道場があります。埼玉県大井町弓道連盟会長の天野錦蔵先生から頂いたお手紙により、その取り組みをご紹介したいと思います。

「私は以前より弓道の普及発展のためにも、児童の頃から弓道を教えるシステムが出来たらと考えてましたが、最近幾人かの小学生の母親から弓道を習わせたいとの希望がありました。小学校6年生で、まだ背丈も低く力も弱いため、並寸の弓では、射位で座して弓を立てると、矢番えの位置が高すぎて動作がうまく出来ません。 半弓(6尺弓)でも弓力が強すぎ、引くことが出来ません。

特別注文した弓具では高価となり、成長の早い子供達に応じていくには負担が大きすぎるので、市販の弓具で何とか対応できないだろうかと考えました。

そこで、小山弓具の米沢氏に相談したところ四半的弓を勧められ、この弓を用い(強さ4kg)、かけは指かけに弦枕用の皮を張る工作をし、矢は軽いジュラルミンシャフト1813(通常は遠的に使用する)を用い、これで用具は十分間に合いました。

本人達は練習を楽しみに道場に来るようになり、会員の皆さんとの挨拶も出来るようになりました。

最近の練習では、体配も真似事ではありますが整いつつあります。また、10射に1射程度は的中を見るようになりました。

安全への配慮については、本人達もまじめに取り組んでいますのと、必ず会員の一人が付き従って指導にあたる事で、安心して会員の皆さんとの練習の場に参加させています。

今後とも続けられるよう、見守っていきたいと思います。

竹取りに参加しませんか?

小山弓具では昨年と同様10月から12月にかけて、竹弓の材料を取りに行きます。場所は関東近郊を予定しております。竹弓作りの第1歩は、山へ竹を採りに行くことから始まります。竹の良し悪しは弓の冴えにも多大に影響します。良い弓作りのため、今年も竹林へ分け行って、皆様に自信を持てる竹を採ってこようと思っております。弓作りに関心のある方で、体力に自信がある方、竹取の現場を体感してみませんか?
お問い合わせは、弓師・馬場まで
TEL:03-3256-2001(本店)

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005 夏のカケの手入れ方法
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012 竹取りの感想・籐について
013 日本の弓
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017 竹切り後の作業工程について
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019 小笠原流式竹矢の製作行程
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022 環境問題と弓具
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031 かけのできるまで(1)
032 かけのできるまで(2)
033 和弓の材料としての竹(1)
034 和弓の材料としての竹(2)
035 2004年 新年のご挨拶
036 袴の色々
037 ヤダケについて
038 北本市の桜
039 初心者の弓具の選び方
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041 暑中見舞い申し上げます
042 イーストン社・HOYT社工場見学
043 鷹狩り
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045 阿蘇の流鏑馬
046 2005年 新年のご挨拶
047 新文字入り弓巻
048 矯めなおしについて
049 新装開店致しました(1)
050 新装開店致しました(2)
051 2007年 新年のご挨拶
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