No.015
四半的弓道
2002/05
佐藤 久代

四半的弓道は宮崎日南市に約400年前から伝わる座って射る農民武道(娯楽)として繁えてきた弓道です。 四半とは使用する弓、矢ともに4尺五寸、的場の距離が四間半、的が四寸五分とそれぞれが4.5(四半)なので その名がついたようです。弓の強さも4kg前後で和弓ほどの場所も取らず、四間半(8m20cm)の場所があれば各家庭の庭や廊下や車庫等で老若男女の別なく、自分の体力にあった弓具で一人でも楽しむことができます。 簡単な操作なので場所もえらばず、いつでもどこでも誰にでも出来る弓道です。

引き方は弓にひねりをかけず真直ぐにあごまで引き、矢ぶれのおさまるの待ち、無心になった時矢を放します。 早気、ビク、中て気に走ると必ずはずします。これは本弓に通じるものもあり、上級者になると100射皆中を何度もしている方もいます。

座って射るということですが、足に障害のある人や、車椅子を使用している人にも椅子に腰をかけて射ることができます。年齢や性別に関係なく楽しめる四半的弓道は生涯スポ-ツとして最適です。

現在では九州日南市にとどまらず九州各県で広く親しまれ、関東地方では府中市が普及活動の中心になっています。府中市には九つのグル-プがあり、会員数も約100名おり、毎年九州で大会が開かれる時には何人かの人達が九州まで出かけて参加するので、交流があるそうです。

埼玉県でも伊奈町にはグル-プがあり、土曜日の休みを利用して小学生に楽しんでもらっているようです。この子供達のなかにはこれがきっかけで高校で弓道部に入ると決めている子もいます。北本市にもサ-クルがあり、伊奈町の人達との交流があります。また平成16年に開催される埼玉国体の弓道の会場となる日高市でも、四半的弓道が広く市民の皆さんに楽しんでもらえるようになっているようです。近年新潟県でも6町村のグル-プができ、四半的弓道大会が毎年開かれるようになり、府中市の人達との交流があるなどして盛んになってきたようです。

小山弓具では学校の文化祭等に四半的の弓と矢の貸し出しをしております。毎年文化祭に使っている学校の先生の話ですと、準備が大変なのですが生徒に人気があるので、「今年もお願いします」と言って借りていってくださいます。

少しでも多くの人に四半的弓道を楽しんでいただければ私達もうれしいです。

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弓道コラム(保管庫)
001 弓具を考える「巻藁」
002 職人の独り言(1)
003 温故知新「炭素繊維について」
004 弓と竹の話
005 夏のカケの手入れ方法
006 握り皮の話とフビライの妻の話
007 近代の系譜
008 テレビ放映
009 弦の話
010 直心館弓道場
011 2002年 新年のご挨拶
012 竹取りの感想・籐について
013 日本の弓
014 矢筈について
015 四半的弓道
016 七面鳥染め羽根について
017 竹切り後の作業工程について
018 小笠原流の弓(1)
019 小笠原流式竹矢の製作行程
020 弓道を始める年齢について
021 くすねの使い方
022 環境問題と弓具
023 2003年 新年のご挨拶
024 十年振り返って
025 京の旅と弓の詩
026 職人の独り言(2)
027 道具の手入れ方法
028 神田の話
029 弓書の限界について
030 神出鬼没・JAL機内誌
031 かけのできるまで(1)
032 かけのできるまで(2)
033 和弓の材料としての竹(1)
034 和弓の材料としての竹(2)
035 2004年 新年のご挨拶
036 袴の色々
037 ヤダケについて
038 北本市の桜
039 初心者の弓具の選び方
040 東京都インターハイ予選
041 暑中見舞い申し上げます
042 イーストン社・HOYT社工場見学
043 鷹狩り
044 埼玉まごころ国体にて
045 阿蘇の流鏑馬
046 2005年 新年のご挨拶
047 新文字入り弓巻
048 矯めなおしについて
049 新装開店致しました(1)
050 新装開店致しました(2)
051 2007年 新年のご挨拶
052 合串について